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11万くらい 先日、かねて修理を依頼していたヴィトンのバッグを受け取ってきた。ショルダーバッグの内ポケット部分の全面張り替えである。マチの狭い小型のバッグだから、随分と面倒な作業だったと推測するが、丁寧に補修されていた。 ヴィトンの売りは耐久性である。コーティングされた本革は、10年、20年の使用に耐えるという評判だが、内側のビニルはどうしても傷みやすい。日本の湿気はヴィトン社の想定外であるらしく、使わずにしまい込んだりすると、数年でベトベトになってしまう。 通常のバッグならそこで捨てるところだが、LVは別格である。殊に定番のモノグラムは価格が安定しているので、更なる活躍を期待して修理してもらった。修理代7508円はカジュアルバッグの2,3個も買えそうな額だが、投下資本はきっちり回収できるだろう。 ルイ・ヴィトンのバッグは1854年、旅行用のトランク作りから始まった。顧客は主にヨーロッパの王族や貴族という極めて限定的な商売をしていたのが、今やルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー(LVMH)グループとして世界に君臨している。 ロエベ、セリーヌ、ジバンシー、ケンゾー、エミリオ・プッチ、フェンディ、ダナ・キャラン、ディオール、ゲラン、タグ・ホイヤー、ショーメ、ゼニス、etc。加えて、ヘネシーなど酒類関係はもちろん、さまざまな有名ブランドを傘下に収めている。 主な顧客は、上流階級というより、こうしたブランドに憧れを抱く一般庶民であるように見える。貴族的な香りを保ちつつ販路を拡大する。ブランドイメージを維持しつつ、庶民に財布の中身を吐き出させるのは練りに練った戦略の賜物である。 宗教組織は、さまざまな名目で信者から献金を集める。お布施や浄財、壺だったり、掛け軸だったり、丸薬だったりもするらしい。なにやらそれと似ていなくも無い。昔、西欧でも、キリスト教会が免罪符と引き換えに多くの人々から金を巻き上げたという。構図は同じなのではないかと思う。要は本人が満足していれば良いということか。 |
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